平成17年度第1回・第2回ハウスクリーニングの基礎知識技術研修会


平成17年6月10日、
第1回ハウスクリーニング基礎知識技術研修会
東京・文京区の白王ビル2階ホールにて開催 
受講者47名
平成17年6月17日、
第2回ハウスクリーニング基礎知識技術研修会
大阪市・(財)大阪科学技術センターにて開催 
受講者39名

基礎知識技術研修会は午前9時開始,東京会場:金子副会長 大阪会場:池田
委員長の開会の挨拶と趣旨説明があり,各講師の授業が開始された。

  1. 学科 「石材の種類と特徴」 −洗浄・染み抜きの対処方法−
    .9:10〜10:20 藤塚講師
  2. 実技 「大理石簡易光沢再生法」
    10:30〜11:00 藤塚講師:工藤講師
  3. 学科 石材保護材の効能・効果とメンテナンス
    11:10〜12:00 藤塚講師
  4. 学科 フローリングの性能、素材、種類、及び手入れ
    13:00〜14:20 浅井講師
  5. 学科 フローリングの各種メンテナンス
    14:30〜15:10 大城講師
  6. 学科・実技 −フローリングの失敗事例−
    15:20〜16:30 楠講師
  7. 質疑応答
    16:30〜16:40 講師全員・教務委員
  8. 修了証授与(閉会の辞)
    16:40〜16:50 斉藤教務委員長

主な講義内容
藤塚講師による「石材の種類と特徴 洗浄・染み抜きの対処方法」の学科講習から開始した。
昨今は石材を使った住宅も多く、今回の講義では、代表的な石材として、御影石、大理石の天然素材、テラゾーなど人造石を例にとり、石材の特徴をよく理解した上で、洗剤を選択しないとクレームとなってしまうと、石材に適した洗剤特性の解説が行われた。汚れの落とし方として具体的方法が解説された。(藤塚講師)

続いて[実技]-「大理石の簡易光沢再生法」の実演を手磨きによる実技が行われた。
汚れが染みついてしまったり、光沢が失われたものは、手磨き用パットの1000番で荒削りをした後、2000番で磨き、さらに磨き用の細かいパットで丁寧に磨いていく。実技では、10cm四方を磨き、解説を交えながら約4、5分で、美しい光沢が再生された。現場では、サイズは30cm四方、一工程あたり2、3分が目安となる。なお、この手磨きは御影石に施すことは難しい。(藤塚講師:工藤講師)

続いて[学科]-「石材保護材の効能・効果とメンテナンス」、石材の汚れの原因となってしまう、様々な要因と適切な注意点を例にあげ、幅広く石材に関しての知識と技術について解説された。(藤塚講師)

続いて[学科]-「フローリングの性能、素材、種類及び手入れ」素材別にフローリング材の注意点の解説があり、特に近年のフローリング材は、修復不可能となってしまうことが多々あること、このような事故に遭わないためにも、各材質の特徴を頭に入れ、現場での対応が必要となってくること。そして特にハウスクリーニングにおいては、その材質の幅は広く、想像が困難なので見本の入手を勧めている。また、原木の特徴から無垢材を使った床面のワックスがけの注意点等について解説された。(浅井講師)

続いて[学科]-「フローリングの各種メンテナンス」に移り、フローリングのトラブル例として、フローリングの反り・ふくれ、変色、ひび割れ、ワックスの剥がれなど写真を示しながら進められた。また、トラブルの起きやすいフローリングに触れ、「・フローリングの継ぎ目に隙間がない、・MDFを使ったフローリング、・UV処理などにより表面塗装の硬いもの」など、具体的に講義は進められた。その後ワックスがけの注意点として、

掃除機などで除塵してから洗浄を行う
汚水が幅木などに飛散しないよう養生をする
洗剤で濡れた容器などを直に床面におくと、跡が残るので必ず容器の下ビニールなどを敷く
固く絞ったモップで洗剤拭きを行い、汚れを除去する(汚れが落ちにく場合は、フローリングが傷つかないパット類で除去)
洗剤分を固く絞った水拭き用モップで2回程度拭き上げる
充分に乾燥させてからワックスを塗布する(フローリングの目地まで充分 に乾燥させる)
また、ワックスの塗布については、
フローリングに適したワックスを使用する
ワックスの入った容器などを直に床面に置くと、ワックスの跡が残るので 必ず容器の下にビニールなどを敷いてから置く
きれいなモップでワックスを塗布する(糸くずのでないモップを使用。新 しいモップは糸くずが出やすいので注意する)
直接床にワックスを撒かず、モップに含ませてから塗布する
塗布する際は、木目に沿って薄くムラなく塗布する(フローリングの溝などに、ワックスが溜まらないように注意する)
再塗布する場合は、充分ワックスが乾燥してから塗り重ねる
ワックス塗布後濡れた状態では、送風機による強制乾燥は避ける(送風機 を使用する場合は、表面が乾燥してから使用する)
と実践的内容の講義が行われた。(大城講師)

次いで、本日最後の講義として「フローリングの失敗事例等」が実技を交え行われ、樹脂ワックスの拭き取りが不十分なうちに上塗りが行われ、
ワックスの堆積によりフローリングの持つ特性が失われてしまった。
水ぶきなど、多量な水を使ったことによる反り、波うちが起こってしまっ た
足跡などによる通路に黒ずみができてしまった
ワックスの過剰塗布による木質の肌合いが失われてしまった(楠 講師)

研修会は、普段行っている作業に即した講義内容であり、受講生は、長時間の講義にもかかわらず皆熱心にメモを取りながら聴講していた。質疑応答の後、東京会場、大阪会場とも受講生全員に修了証が手渡され、研修会を終了した。

尚、詳細な研修会内容は、当協会、機関紙 [HCA] に詳しく記載してあります。

平成17年度 第1回・第2回「ハウスクリーニング基礎知識技術研修会」が参加受講者86名(東京47名・大阪39名)と熱心な受講者が集まり講義内容も充実したものでした。
次会の研修会も充実した内容で、第3回研修会を東京で、第4回研修会を大阪にて開催する予定です。
ハウスクリーニング業は、今後ますます需要が見込めるものの、使用される建材の幅は広がり、より専門性を求められてきており、以前のように「雑巾とほうきがあれば良い」という時代は終わりました。競合他社との位置づけの優位性を確保するためにも、知識・技術の習得は不可欠になってきております。講師陣は各専門分野からお招きし、より一層の充実した内容を誇る研修会となっております。この機会に是非ご参加を頂き、皆様のご発展に寄与したいと願っております。